« エッジエフェクトと東京島 | トップページ | 小さいおうち »

下流の宴

下流の宴 著者:林 真理子(2010年3月)毎日新聞社
下流の宴

朝、会社へ着くと、私の机の上に、この1冊が置いてあった。

「よかったら読みませんか?」。ピンクの付箋。会社の先輩の好意だと分かる。

自宅へ持ち帰り、冒頭だけ、と思って読み始める。他に読みかけの小説があることだし、ちゃんと読むのは週末にするつもりが、一気に読み終えてしまった。

この手の女性心理は、林真理子がいちばんだ。ちょっぴり意地悪だけど、それが女ってもんだ。

それにしても、私が感情移入したのは、翔(高校中退のニート)の母親・福原由美子だった。翔の彼女・宮城玉緒のことは、どうしても応援する気持ちになれなかった。母親に気持ちが寄ってしまったのは、もうすぐ私自身が母親になるからだと思い当たり、驚いた。母親の気持ちがよく分かるようになっている自分がいたのだ。少し前なら、玉緒のラストに拍手を送っていたかもしれない。意外なところで、もうすぐ母親になるのだと自覚した。

本を貸してくれた先輩から、私の心理状態を見透かされているような気がした。

|

« エッジエフェクトと東京島 | トップページ | 小さいおうち »

01.読書」カテゴリの記事

コメント

林真理子かあ〜、実は私はエッセイ以外は読んだ事が無いのです。。。なんとなく、なんですが、出会う機会が無かったんですよね〜。結構いろんな作家の作品を読んできたつもりですが、最近ますます「読んでない作家がいっぱい^^;」と実感。食わず嫌いにならないよう、いろいろ出会ってみよう!と思っています。

投稿: ばんびっこ | 2010年7月25日 (日) 18時43分

私も同じく林真理子は、ananや文春のエッセイを立ち読みするくらいで、小説は自ら読みたいと思ったことはありませんでした。でも、読んでみたら、ぐいぐい引き込まれてしまいました。ちょっと意地悪なくらいの大人の女の思考回路を覗いてみるのも、たまにはいいんじゃないかな、と思います。ばんびっこさんのお好みではないかもしれませんが^^;耽美的な美しさはありませんから…。

投稿: panda | 2010年7月25日 (日) 21時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1106715/35879423

この記事へのトラックバック一覧です: 下流の宴:

« エッジエフェクトと東京島 | トップページ | 小さいおうち »