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断る力

『断る力』勝間和代(2009年2月)文春新書

断る力 (文春新書)

私のバーチャル上司、勝間和代さんの新刊。勝間さんのような上司に恵まれたら、どれだけ成長できることでしょう、といつも思います。

初めは「アサーティブ」というタイトルにしようとしていたけど、一般的な言葉ではないので、「断る力」になったそう。

「アサーティブ」・・・気持ちのよい自己主張。自分も相手も大事にすることがポイント。自分と相手で短期的に利害が一致しない場合でも、中長期的な利害を一致させるには、相手に対して適切な意見を主張しなければならない。それが断る力。望まないことをいやいやしたり、唯々諾々と従いながらも裏で陰口を言わないようにするために、断る権利があるということをまずは強く自覚していかなければならない。

確かに、Yesは簡単だけど、断ることは難しい。仕事であれプライベートであれ、嫌なことがあっても断らずにやり過ごして恨みをためてしまうことはけっこうあります。そこを、アサーティブに振舞って、建設的な人間関係を築いていければ、目に見えて生き易くなれることと思います。

ツボだったのが、「自分の言動が、相手に自分の扱い方を教えているようなもの。」これは年末、感銘を受けた『人生改造宣言』にも詳述されていて、いつも媚びた態度でいたり、必要以上に自分を卑下したり、相手の下手に出るような行動を繰り返し行っていたら、やはりそれなりにしか扱ってもらえなくなってしまうという話し。ほんとうにその通りだ!と思って、この数か月過ごしていたのですが、勝間さんも熱くこのことについて語られていました。もっと気高く、対等な態度で人と接していけるようになりたいものです。

私は、アサーティブに振舞うためには、「思考力」がポイントだと思います。思いつきで発言する上司や、無理を言ってくる顧客に、それは違う、それは出来ません、と言うためには、それなりの理由や代替案を納得性の高いストーリーを構築して、ひとつひとつ交渉していかないといけない。それには、考えるというプロセスが不可欠で、「自分はこう思うので、それは出来ません。」とか「それには○○のような問題があると思うので、もっと○○したほうが長期的に見て効率的だと思います」などなど、思考力が必要になってくる。大前研一氏が『知の衰退からいかに脱却するか』の中で、煽るように主張されていましたが、ものを考えなくなった日本人は、雇用や格差などおかしいな、と思っても、思考停止。何も言わない。社会はじわじわ悪くなる、と。勝間さんにも、ぜひ続編として「考える力」かなにか書いてほしいです。

とにかく、身近な人間関係であれ、社会的な問題であれ、よく考えて、自分なりの意見を持って、嫌だと感じるときは、気持ちよく断れるようになっていきたいと思う。

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