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考具

『考具』加藤昌治(2003年)阪急コミュニケーションズ

考具…考えるための道具

著者は、博報堂で企画やアイデアを出し続けている人。アイデアを捻り出すプロフェッショナル。他の難しいロジカルシンキング本とは違って、読了後、なぜか私にもできるような気がしてくる良書。

この著者もフォトリーダーらしく、フォトリーディングやマインドマップが「考具」として紹介されていました。

たくさんの考具の中で、いちばん私に響いたのは、「カラーバス」でした。

バスは「浴びる」の「BATH」。たとえば、今日は赤だ!と決めて会社まで通勤してみると、赤い車・赤い看板がなんだかよく分からないけど妙に目につくようになる。統計学的には赤い車の通行量はいつもと変わらないのに、「今日は赤」と意識しただけで、やたらと目につくようになる。これがカラーバス効果。このことは、色に限らない。自分が気になっていることに関する情報は、なぜか向こうから自分の目に飛び込んでくる気がする。この、言わば、無意識の経験を意識的な作業に変換して利用することが、考具としての「カラーバス」。

自分の経験にひるがえってみると、心から好きなこと、いつも気に留めていることに関する情報については、確かに無意識でも簡単にピタっと目が留まる。このことを意識的に利用しない手はないよな、と目からウロコでした。

フォトリーでは、読む前に質問を作ったり、読む目的を明確に宣言します。これもカラーバス効果を狙ったものと言えるかも。

先日、読んだ須賀敦子さんの「知識は連なってやってくる」にも通ずるものあり。

考具―考えるための道具、持っていますか?

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