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わたくし率イン歯ー、または世界

『わたくし率イン歯ー、または世界』川上未映子(2007年7月)講談社

福岡ハカセが、芥川賞は『乳と卵』ではなく、こちらに与えられるべきであったのではないか、と評していたので、とても気になり、読みました。

この小説のなかで、川上さんは、大胆にも「わたくし」は奥歯にあることにしています。脳科学者たちには、思っていたとしても、とても言えないことを、軽々とやってのけてくれました。

「私とはいったい何であるのか?」という、すでに書き尽くされているテーマなのに、なお、新しく書けているところがすごい。人間は本当に脳で考えているのか。「わたくし」ははたして脳に局在しているのか。

私(panda)はなんとなく、思考は脳だけではなくて、胃や腸や、細胞のひとつひとつでさえ、しているような気がします。「腑に落ちる」「腑に落ちない」と言ったりするし。なので、奥歯にあるという考え方も受け入れられます。

それから、読みながら、脳内BGM♪が、なぜか椎名林檎の「月に負け犬」でした。言葉遣いが、林檎っぽかった。「7月1日晴れた」とか。二人とも美人。

わたくし率イン歯ー、または世界

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