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『夜』橋本治(2008年6月)集英社

短編5編。どの話も、男がある日突然ふらりと家を出ていく。その不可解さを妻、娘、愛人など、残された者たちの視点から描いた作品。

なぜ男たちが出ていくのか、その心の闇については、直接には何も描かれていないので、読んでいて分からなくて、怖い。

NHK「週刊ブックレビュー」で桜庭一樹さんが次のように紹介していました。

この小説は、楽しいとか、面白いとかじゃなくて、「残る。忘れられない。」という感じです。

作家の川上弘美さんと対談していて、川上さんが、「本当の恋愛小説は、読んで恋がしたくなるのではなく、恋をするのが怖くなるものだ」と言われて、川上さんのことを、この人大好きだー、と思いました。

そんなふうに、これは、恋をするのが怖くなる話だと思います。

私は、特に、ゲイの男と普通の男との恋愛「暁闇」が一番”残り”ました。ゾーっと怖くなる感じです。読了後、いつまでも気になります。

いやー、とにかくすごかった。

夜

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01.読書」カテゴリの記事

コメント

読みました、やっと。とてもおもしろく、ぐいぐい読みましたが、2度と読み返したくないです。とても疲れました。恋愛するのがイヤになってしまうというか、コワくなるというか・・・。どれも短い話でそんなに分厚い本ではないのに、重たー-い本でした。

投稿: ばんびっこ | 2009年1月19日 (月) 00時46分

ですよね!コワくなりますよね!
でも、橋本治氏の著作を何か他にも読んでみたくなりました。わりと新しい新書が出ているみたいなので、それなんかどうかな、と思っているところです。あの鋭い視点を、怖いけど、もっと見たい!

投稿: panda | 2009年1月19日 (月) 18時20分

「夜」の中で、捨てられる(おいていかれる)側の目線でいたので、何回も捨てられた感があります…。
何度も手ひどく失恋をしたような喪失感でいっぱいでした。なので、私は、次は思いっきり愛されるようなお話か、幸福感でいっぱいのお話を読みたいです。
(橋本さんの本にそんなのあるのか??その新書の読了後のpandaさんのブログを待ってます!!)

投稿: ばんびっこ | 2009年1月19日 (月) 23時42分

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