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企業とNPOの子育て支援協働推進セミナーin福岡

「企業とNPOの子育て支援協働推進セミナーin福岡」

〜ワークライフバランスの実現による次世代育成のための環境整備~

日時:2008年11月14日

場所:エルガーラホール

主催:財団法人こども未来財団、社団法人日本フィランソロピー協会

講師:基調講演;佐々木常夫、調査報告;矢島洋子

●基調講演「経営戦略としてのワークライフバランス」

 1)私が東レで経験した事業改革

  大型倒産の危機の中、経営企画管理部に所属し、再建を達成

  業務の選択と集中 コストカット

 2)私にとっての会社・仕事・家族

  長男は自閉症、妻はうつ病で入院53回・自殺未遂3回。

  日本には、うつ病500万人、アル中240万人、ひきこもり・不登校120万人…

  ニートやシングルマザー、癌患者まで含めると、

  何らかのハンディや悩みを抱えている人が2000万人はいると推計される。

  世の中は健常者ばかりで構成されているわけではない。 

   →人はみな自分の時間を求めている。

  なのに、長時間労働と非効率労働により時間がない…。

 3)仕事のタイムマネジメント

  シンプル主義…事務処理、会議、資料、制度はシンプルをもって秀とする

  捨てる仕事を決める、最初に全体構想を描く 

 4)経営戦略としてのワークライフバランス

  なぜ今ワークライフバランスか?

  経営者は、基本的にはWLBに消極的。

  育児支援などは企業にとってはコストアップ。

  寝てもさめても仕事を考えることを経て人材が育つという考え。

  →しかし、

  ・顧客満足だけではなく、社員の満足度を高めることが企業の競争力になる

   …がんばる気持ちになる(日本人は働きすぎて心身ともに疲労)

  ・生産性の向上に繋がる

   …効率的な組織になる(時間当たり生産性の向上)

  ・有能な人材の確保

   …働きやすい会社はいい人を惹きつける(定着率の向上)

 5)経営戦略としてのダイバーシティ

  多数の多様な人材を画一的に矯正する?

  →そのまま活かして能力を発揮させる!

  多様な人材を活かすとは、多様なニーズに合った働き方施策を提供すること

  モノカルチャー組織は脆弱

  自分はどんな人間なのか、自分らしさとは何か

  個人としての自分のブランドを確立する

●調査報告「企業における仕事と子育ての両立支援に関する調査研究」

 企業は、多様な働き方を認める必要があるが、育休を取った人・復帰後短時間で働く人の評価が難しい。

 評価→給与の問題に。

 時間が短くなった分の基本給を減給にしている企業がほとんど。

 しかし、業績評価の基準はフルタイムの人と変えていないところが多い。

 仕事の質の評価は難しいが、多様な働き方をする人が企業にいることが当たり前、という環境になれば、もう少し、やり易くなるだろう。

●パネルディスカッション

 ~パネリスト~

 ・ふくや 総務課人事担当

  育児休業から復帰した社員で、両親の支援がない者については、

  定時で帰れるコールセンターに配属している。…。

 ・長岡塗装店 常務取締役

  若い職人が育つよう、30分単位で取得できる子の監護のための有給休暇制度

  会社は短い時間しか休まないでいてくれると助かる

  社員にとっても、ちょっと病院へ連れていく、など使い勝手がよい

 ・福岡市こども未来局 こども企画課 課長

  保育園を向こう4年間で1100人定員増など計画しているが、

  それでも待機児童が解消できない。

 ・NPO法人マドレボニータ 代表

  「産後ケア」という概念さえ知らない出産後の女性のための、体と心のケア活動

  職場復帰までの体と心のリハビリ。運動、コミュニケーション、セルフケアの方法

 ・富士通総研 主任研究員

  WLBは、三方よし

  「経営よし 従業員よし 顧客よし」

  WLBは、思いやりの相互作用である

  職場や地域に思いやりの心が広がっていく

●交流会

 飲み物とお寿司やサンドイッチをいただきながら、名刺交換。

 日本フィランソロピー協会理事長は、とてもエレガントな方でした。理事長曰く、このセミナーの東京での基調講演は、勝間和代さんで、たいへんな人気で、申込が殺到して、あっという間に定員になったそうでした。なんと理事長も勝間和代手帳を使っているらしい!

 マドレボニータの方に、福岡でそのプログラムが受けられるのか聞いてみたところ、現在は無理だけど、いま、福岡の人がインストラクターの勉強中らしいので、私が産むころには、もしかすると福岡でも「産後ケア」を受けることができるかも??

「主婦採用コンサルタント」という何やら聞きなれない肩書きの人も。

 いつもお世話になっている取引先がいたり、参加者は皆、企業の人事部だったり、社労士だったり、何かしら労働系の人が多かった。

 それにしても、WLBについて登壇するような、その人ご自身は、みな、WLBどころではなく、とても忙しそうです。。。

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