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火を熾す

『火を熾す』ジャック・ジョンソン(1908年)柴田元幸翻訳(2008年)スイッチパブリッシング

『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹(1999年)新潮社

福岡伸一さんオススメ本。

福岡さんは、村上春樹のファンだそうで、短編集『神の~』のなかの一編「アイロンのある風景」の中で、

主人公の女性が、高校1年生の頃、『火を熾す』についての読書感想文を書かされて、「この男は実は死を求めている」と書いたけど、誰も同意してくれなかった

とあったので、福岡さんは自分はどう感じるだろうか、いつか読みたいと思っていたそうでした。読んでみたら、、この男は死を求めているのではなく、著者ジャック・ジョンソン自身が投影されている、と感じたようでした。

また、なぜ、村上春樹の短編の主人公が死を求めていると思ったかについては、主人公が死にたいと思っていたからだと感じたそうです。結局は、読書とは物語を通じて自分自身を読む、ということなんじゃないかな?と思うそうです。

さて、私はどう感じるでしょうか?

私は、『火を熾す』の主人公が死を求めているとは感じませんでしたし、ジャックジョンソンについてもあまり知識がないので、著者自身が投影されていることについても、よく分かりませんでした。素直に、必死で生を求めている、と感じました。読書が自分を読む、ということであれば、今の私は、まったく死を求めてなどいないし、むしろ、明日やこれから起こることを楽しみに思っているからかもしれません。そんな単純な感想しか持てない私の心のペラペラさに苦笑した、という感じです…。もっと重く受け止めるべきでしょうか??

ところで、小説に関しては、読む前に優れすぎた他人の感想を聴いてしまうのは、よくないですね。思いっきり福岡さんの感想に引っ張られました。それ以上の思考がすすすみません・・・。

でも、村上春樹の小説の中での感想、福岡さんの感想、さて、私は?といったような、複合的な読み方は、非常に楽しいものでした。

火を熾す (柴田元幸翻訳叢書) (SWITCH LIBRARY 柴田元幸翻訳叢書)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

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