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猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?

『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』猪口邦子・勝間和代(2007年4月)ディスカバー携書

勝間本の中で、唯一、書店でほとんど面陳されていない本。ビジネス書の部類には入らないからかも。
小泉内閣時代の男女共同参画大臣と勝間さんの対談本。

少子化、少子化と言われているが、少子化のいったい何が問題なのか?と改めて考えてみると、年金制度が破綻してしまいそう?とか、経済が縮小する?など、漠然としか頭に浮かばないものです。

日本はどうして少子化になってしまっているのか?
①女性の低い労働力率
 女性の労働力率が高ければ、自然と仕事と育児の両立を求める女性が多くなる
 ↓
 両立を助ける政策が発展する(保育園、一時預かり)
 ↓
 経営側においても子育支援環境を整える(育児休業、短時間正社員、看護休暇)
という、好循環が生まれるのに、日本ではまだまだ女性の労働力率が低いので、なかなかこの循環が発展しにくい状況にある。

②若い世代の不安感
 教育の問題。金銭的コスト、精神的コスト。
 育児の負担、家事の負担が女性のみにかかっている。
 
③そもそも婚姻率が低下している
 若年層の就職難。
 ニート・フリーターが、低所得からなかなか脱出できず、とても結婚なんて出来ない、という経済的問題。
  
④ワーキングマザー
 独身者や専業主婦に楽しいよ、喜びも大きいよ、ともっと発言するべき。
 企業にも、女性を短期間で辞めさせるのは、もったいないという意識変化がある。
 それでも、一番のハードルは保育園問題で、5時で上がって保育園へ走ってお迎えに…。
 3人産むといつまでも保育園に通っていることになるので、せいぜい2人で疲れてしまう。
 高い保育料。私立と公立の差。
 要は、幸せとコストとのバランス。

⑤男性の長時間労働
 毎日残業やノミニケーションで家庭にいない。
 残業やお酒は、本当に必要のないものが多々あるのでは?
 実は、労働生産性がとても低いのではないか?

⑥予算配分
 社会保障給付は高齢者に70%も使っているが、児童家庭部門にはわずか3.8%。

では、対策は?
①子育て支援策の拡充
②働き方の改革
③その他、税制など

つまり、少子化とは、日本が抱えている複合的な社会の問題の産物である。
女性が高学歴になり、社会進出することは、もはや不可逆。
育児と仕事の両立が当たり前のこととして出来るようにするために、社会全体で支援していかなければならない、ということは自明のことなのに、問題として解決されないままになっているのは何故だろうか?

私は、解決の糸口は、政治にある、と思う。
私たちの税金を本当に使ってほしいのは、道路ではなくて、子育支援施設!

やはり、まだまだ日本ではワーキングマザーの声が小さいのだろうと感じる。
小さな子供を抱えて仕事をしていたら、声をあげる暇さえ無いが、それでも何とか選挙に行って、高齢者の考えに負けないように、自分たちの考えを反映さえるために投票すべき。
そして、子育て女性が働きやすい環境を本気で整えるための提言をみんなで大きな声ですることが必要。保育施設、教育環境、労働時間などの雇用環境、ワークライフバランス。

今から子供を産み育てようと思っている私にとっては、とても興味深い本でした。





猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?

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